セルフ研磨サービスとは、お客様の機械スピンドルの不具合を、カンタンに、お安く、短期間で修正するサービスです。通常であれば、数週間かかってしまうスピンドルの修理・メンテナンスが最短1日で完工可能です。詳しいサービス内容を下記にてご紹介いたします!
・工具が振れて径補正が安定しない。
・ボーリング加工の時、仕上げ面にビビリが生じる。
・重切削ができない。
上記のような事象が起きる要因としては日々の作業工程による影響があるといえます。具体的には、頻繁に工具交換を行うために、スピンドル内面テーパー (BT50、BT40)が少しずつ削れていき、工具テーパーとの噛み合 わせが悪くなっていくことが原因と言えます。
このような事象が起きた場合、一般的には、ヘッドを分解してスピンドルを取り出し、工作機械メーカーに郵送した上で、修理メンテナンスを行います。しかし、長時間機械を止めなければならず、 生産が間に合わない、また費用も非常に高くついてしまいます。
セルフ研磨サービスの特長の一つが、現地にお伺いし加工機を現場で修理ができるという点です。通常取り外した後のメンテナンスが必要となりますが、本サービスではヘッド部の分解をせずとも現地にセルフ研磨機を持ち込み、修理をしますので手間・コスト・時間の点で皆様にとって最適なサービスとなっています。本サービスの3つの特長は下記となります。
1.MT6 横中繰り盤セルフ研磨事例
汎用横中ぐり盤のMT6の主軸テーパ穴のセルフ研磨をオーバーホール後の仕上げとして実施した事例です。大型セルフ研磨機を持ち込み、施工を行っています。
MT6はBTと比べ、ストレートに近いテーパ穴であり、MT3やMT6に比べBTは深い為、難易度が高い事例です。
また、汎用機であったため、NC制御ではなくハンドルでXYZを動かすタイプの工作機械でした。
MTのテーパはモールステーパと呼ばれ、大型の横中ぐり盤やボール盤にも使われている規格のテーパです。MTのテーパ穴でも作業可能なケースがあります。
2.HSK-A100 端面研磨事例
自動車量産専用機のHSK-A100の主軸端面研磨を実施しました。自動車量産用設備の治具を外すことができず、パレットも旋回しない難易度の高い事例のセルフ研磨です。今回は超小型セルフ研磨機を使用しました。従来のセルフ研磨機とは違い、エアスピンドル仕様で軽いため、自動車量産用治具のある箇所に追加工をいただくだけで、分解した超小型セルフ研磨機を治具プレートに固定することができます。
HSK-A100のテーパは難易度が非常に高いものでしたが、今回も超小型セルフ研磨機を使用し、HSKならではの特性を理解し、セルフ研磨を行っています。量産設備で早期復旧が必要な案件もお任せください。
【修正可能な機械】
マシニングセンター、NCフライス、五面加工機、横中ぐり盤、ターニングセンター
【通常仕様】
NT50、NT40(ナショナルテーパー)、BT60、BT50、BT40、BT30、MT6、MT5、MT4(モールステーパー)
【二面拘束仕様】BBT50、BBT40、BBT30(Big Plus)
詳細は弊社営業までご相談ください!